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2017.07.12

【Pick Up! Vol.33】〜Everlane体験レポート〜

【Pick Up! Vol.33】〜Everlane体験レポート〜

こんにちは、ライターの公文紫都です。NYから米国の小売・EC情報をご紹介しています。
今日は、「高品質、良心的な価格、透明性」でミレニアル世代を惹きつけてやまないEverlaneというファッション通販の体験レポートをお届けします!

若干25歳、VC出身の男性が立ち上げた

Everlaneは、すでに日本での知名度もあるため、ご存知の方も多いかもしれません。
メガネのWarby Parker同様、オンラインで販売するSPA(製造小売)ブランドです。
立ち上げたのは、当時若干25歳、ベンチャーキャピタル出身のMichael Preysman氏。
同社のウェブサイトによると、2010年の秋にPreysman氏はベンチャーキャピタルを去り自らビジネスを立ち上げたそうです。

こだわる「透明性」

Everlaneのユニークなところは、「透明性」にあります。
まず、値段の透明性。それぞれの商品にどのくらいの原価がかかっているかがひと目で分かるようになっています。
たとえばこちらのワンピース。

商品名の下に販売価格と、”Traditional Retail(従来の小売)”の場合の値段が書かれています。この商品の場合は、従来の半額で売っていることが分かります。価格の内訳は以下のとおり。

原価が10ドルで、それにEverlaneが15ドルを上乗せして25ドルで販売している計算です。
店舗を持たず、製造から販売(オンライン)まで全て自社で行うことで中間マジーンをなくす。そして、小ロット生産で売り切る。これが高品質なのに従来よりも安くできる理由です。
素材は世界中から集められていて、なかには日本のものを使った商品もあります。
ミレニアル世代は「自分が口にするものや着るもの、つまり素材がどこから来ているか知りたい」という意識が強く、ストーリー性のあるブランドに惹かれる傾向が強いように感じます。
Everlaneがミレニアル世代から人気を集めるのは、ホールフーズ・マーケットが一般的なスーパーと比較しても割高だけど、オーガニック食品だから積極的に利用したいという理由と似ているのかもしれません。

試着のためにショールームへ

Everlaneは、試着を目的としたショールームを持っています。
NYのSOHOにあるので行ってきました。この辺りはメガネのWarby Parkerや、紳士服のBONOBOS、化粧品サブリクションサービスのBirchBoxなど、オンライン発企業の実店舗が多く連なるエリアでもあります。
まずオンラインで、「1時間スタイリング」の予約を取ります。(※1時間スタイリングじゃなければ、オンラインで売っているあの服試着したいんだけどという形で来店するのもOK)


予約時に、「どうして1時間スタイリングを希望するか」聞かれるので、私は、「いつも同じような色、スタイルを選んでしまうので、自分では選ばないタイプの服を試してみたい」と書いておきました。
そして当日、指定時間に向かいます。外に出ている看板。

Everlaneのショールームは、オフィスと同フロアにあります。(エレベーターの入り口が分かれていて、左を開けるとオフィス、右を開けるとショールームという造りになっています。)エレベーターの扉が開くと、すぐにショールーム。




受付で「予約していた者です」と名前を告げると、すぐに担当の女性が嬉しそうな顔で出てきてくれました。
そして私を見るなり、もうアイディアが浮かんだのか、じゃあ早速選んでいきましょうと、驚きの速さで洋服を手に取っていきました。
この写真の時点で、まだ顔を合わせてから2分も経っていませんが、手にはいくつも洋服が…!▼

あっという間に洋服を選び終わり、試着室へ通されました。

担当の店員さんが、「じゃあまずはこれとこれを着てみて」と手渡してくれるので、それに従い着てみます。

確かに今まで私が持っていなかったタイプの洋服…! いつもは大体、Tシャツに細身のジーンズとかそんなカジュアルな格好です(笑)。
店員さんが、パンツは折って、シャツはインすると良いわね、と。

おおおお。すごい。いきなり今っぽくなりました!
「気に入った」と伝えると満足そうな店員さん。二人でまた試着室に戻り、「じゃあ次はこれとこれね」とまた指示がありました。
ちなみにEverlaneの洋服についているタグには、どこの工場で作られたものか、しっかりと明記されています。

これはオンラインから見た場合でもはっきり分かる仕組みになっています。自社製品がどんな工場で作られていて、その工場とはどういう関係なのか(ベトナム工場の事例では、ベトナムでは通勤にスクーターが使われることが多く法律でヘルメット着用を義務付けられているものの、安全なヘルメットは簡単には手に入りにくいため、全従業員8,000人に高品質ヘルメットを支給しました、という話が載っている)、などが書かれています。


同社がこだわる「透明性」は、「作った人の顔が見える」ところにもあります。
話はまた試着に戻ります。

ああ、なんかこういう服着たオシャレさん見たことある! という感じがしますよね。
続いて、「じゃあトップスだけ変えてみて」と。

続いて指定されたのがこれ。ものすごくアジアっぽい…!

前を開けてみましょうか、と。はい。

そして次に、こちら。気に入りました。

それから、「今日私も着ているこちらのドレスね」とおそろいのピンクのドレス。ドレスの上にTシャツを着るなんて考えたこともなかった…!

完全に私に付きっきりなので、着替え終わるまでずっと試着室の外で待っていてくれます。少し雰囲気を変えましょうか、とシルクのワンピ。(靴下が……笑)

色違いもね、と白のワンピ。(やはり靴下が…。 正直に言うと、夫の靴下です笑)

ここで時間切れ。青のパンツと緑のパンツ、最後に着た白いワンピースを買うことにしました。
ところが青いパンツは品切れで、次に入荷するのは2ヶ月後になりそうとのことだったので、諦めて残り2つだけ買うことに。
買い物は、試着室のすぐ横にあるPCからECサイトにログインして行います。まるで自宅から買い物しているみたい。

そして手ぶらで帰ります。それから2〜3日して、パンツとワンピがバラバラにやってきました。どちらも超簡易包装。私は過剰包装が苦手なので、ここも好感が持てます。



今回購入したワンピは、125ドル(従来型価格は255ドル)。パンツは、58ドル(従来型価格は115ドル)。どちらも着心地が良く、いろいろな服と合わせやすいので今年の夏大活躍しそうです。
全体的にEverlaneの洋服は、シンプルなデザイン&色使いで、形がキレイなものが多いのでものすごく気に入りました。これからもちょくちょく使っていきたいと思います!

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