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2016.05.25

突撃!隣のコワーキングスペース〜The DECK編〜

突撃!隣のコワーキングスペース〜The DECK編〜

こんにちは、青木です。

「突撃!隣のコワーキングスペース」シリーズ第2回は、私のふるさとでもある関西からお届けします。

大阪は堺筋本町にある、ファブスペース「TheDECK(ザ・デッキ)」

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The DECKとは?

「The DECK」は、元大阪市職員という経歴を持つ、Filament.Inc代表の角 勝さんがチーフプロデューサーを務めておられます。The DECKはコワーキングスペース機能もありますが、”ファブスペース”(「FABrication=ものづくり」ができる場のこと)でもあります。

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株式会社Filament代表の角 勝さん。大阪市職員時代の活躍はメディアにも取り上げられている。
(参考:another.life)

イベントスペースやデジタルファブリケーションも用意されているThe DECKは、どうやら普通のコワーキングスペースとは異なるようです。

今回見学をさせてもらい、大阪のものづくりの新たな場所をレポートします!

多くの企業パートナーに支えられている

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 The DECKの壁には、パートナーとなった企業のロゴが飾られています。

The DECKの特徴の一つは、企業パートナー制度があること。パートナープランは「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」の三つがあり、費用やTheDECKから受けられるサービスが異なります。

プラチナパートナーであれば、最大5人まで同時にコワーキングスペースを使用でき、イベント開催も行うことが可能です。まさに繋がる場を提供することができます。

施設自体はもちろん個人でも利用可能。とても間口の広い場所といえます。

モノづくりの場としてのThe DECK

コワーキングスペースの奥には、展示スペースも。

まずは、シャープのロボット家電「ココロボ」がお出迎え。こちらは角さんが手がけたハッカソンで誕生した「プレミアムなココロボ《妹ver》」ですね。か、かわいい。

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続いて、SONYの「スマートリモコン」シンプルな画面ですが、ちゃんとリモコン操作ができるようになっています。これはすぐに使いたい。ところでリモコンってなんで狭い部屋でもなくなるんですかねえ…。

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こちらもSONYのスマートウォッチ「wena」。このバンド部分が本体なんだそう。他のスマートウォッチは文字盤部分が本体であることが多いので、珍しいですね。

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ラズパイをセットしたPCは、日本橋の共立電子さん提供。Rasberry Pi 3とシャープの高細密 IGZO LCDを使った電子工作入門フルセットの完成品を貸し出ししてもらっているそうです。

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こちらは、パシフィックリーグマーケティングさんと富士通さんのコラボレーションで制作されているシューズ。靴の底についたセンサーで、歩き方の歪みなどを検知してくれます。靴の外側ばかりがすり減る私は、相当歪んでいそう…。発売の期待が高まります。

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モノづくりをサポートする機材も充実

実際のモノづくりに役立つ機材も揃っています。これは一般的なコワーキングスペースと大きく異なる点です。

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3Dプリンター、ミシン、レーザーカッター、カッティングプロッターなど、充実した設備。作業がはかどりそうです。

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「ただ単純に物を置くスペースなのではなく、モノがThe DECKを経て、人の手に渡る、そんなハブのような場所にしたい」と角さん。取材が進むにすれ、だんだんと、TheDECKの担う役割が見えてきました。

コワーキングスペース内の設備も充実

こちらは、コクヨさんのホワイトボード。スマートフォン専用アプリ「CamiApp(キャミアップ)」対応仕様のものです。スマートフォンで撮影してデータ化、共有することができます。確かに、最近ホワイトボードに書いたことをスマホで撮影する機会が増えました。データ化できるのはうれしいですね!

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Panasonicのプロジェクター。Space Player(スペースプレーヤー) はなんとスポットライト機能あり。IoT製品が照らされながら、説明スライドが投影される、なんてことも実現可能です。

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スピーカーは、ゴールドパートナーのEIWA様からの提供。この球体っぽい感じ、たまりません。見学メンバーも興味津々。

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ドリンクバーもあります。やっと(?)普通のコワーキングスペースらしいところを発見した感じ。それくらい、The DECKはスゴイのです。

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その他、ミーティングルーム、イベントスペースもあります。ちょうどこの日もミーティングが複数行われていました!

J.B Catとは?

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そんなThe DECKの親会社は、サンフランシスコの 「J.B.Goode Inc.」。

The DECKの運営会社はThe DECK社 ですが、J.B.Goodeが親会社という関係になっています。関西のスタートアップを支援するためにThe DECKは設立されました。ここに、関西を盛り上げたい!という本気が感じられます。

あるスポンサーは語ります。「角さんの人脈、ネットワーキングに惹かれた」と。

ただモノがつくれるだけの場所であれば、機材をとにかく充実させればいい。ここから、つながりが生まれ、実際にプロダクトが生まれていく…そんな場を創りあげようとしている、それがThe DECKの魅力ではないでしょうか。

製造業が多い関西エリア。特に大阪は「モノづくりの街」と呼ばれています。ちなみに、私も両親が兵庫県姫路市出身で工場がとても多く、関西エリアといえばモノづくり、というイメージを持って育ちました。

ソフトとハードが連携する、全てが通信でつながる、IoTは、モノづくりの街の追い風になっているはずです。

実際のところ、どうなの?で私自身まだ止まっていたのですが、The DECKを拠点としてビジネスを行う企業も実際に生まれています。人と人を繋げるだけでなく、実際にビジネス、プロダクトを生み出していく。The DECKはその力を今後さらに発揮し、関西がますます盛り上がっていくのではないでしょうか。

TheDECKでは、今後も各種イベントが開催される予定です。東京に移り住んだ私も、「時々ちゃんと帰って関西の盛り上がりをこの目で見なくては!」とますます故郷愛を募らせたのでした。

これからもハンズラボはコワーキングスペースやファブスペースなど、各地へ突撃します!

TheDECK:http://thedeck.jp/

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