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2019.08.16

AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(改定後) おすすめ学習方法

AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(改定後) おすすめ学習方法

はじめに

ビジネスソリューション本部のフジワラです。

問題改定後のAWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(以後SAPと記述)を受験し、1度の不合格の後、2019/7/25 に スコア750というギリギリで合格できました。

2019/2に問題が改定された後のSAPはインターネット上に情報が少なく、情報収集に非常に苦労しました。そこで、全く自慢できないスコアではありますが、試験の概要と私が実施した学習方法を共有したいと思います。

試験について

概要

  • 問題数:75問
  • 制限時間:180分
  • 合格ライン:75%正解
  • 日本語訳文と英語原文を切り替え可能

75の長文問題を平均して2〜3分以内に回答する必要がある上、試験途中の飲食や休憩は許されないため、体力勝負になります。体調をしっかり整えての受験をおすすめします。

範囲

問われるユースケースは非常に幅広く実践的です。アソシエイトではサービスの機能そのものを問われる問題が多かったと記憶していますが、SAPではサービスの機能を把握した上で「何を求められている問題なのか」を読み解き、解答する必要があります。今求められているのは、コストを抑えることか?それとも作業の容易さか?それとも完了までのスピードか?読み解く力が必要です。 

誤訳に注意

日本語版試験を受験しましたが、たびたび誤訳に苦しめられました。日本語文ではどの選択肢も不正解になってしまう… → 英語原文に切り替えると記述内容が異なる! ということも数回ありました。日本語問題文に関係しないサービスが突如現れた場合等は、英語原文に切り替えて確認することを強く推奨します。

誤訳問題をAWSに報告するには一体どうすれば良いのでしょうか……

学習方法

何もわからず手探りで行った学習と、2度の受験経験を合わせて考えて再構築した、私がもう一度SAPを受験するなら… と考えた学習方法を紹介します。

AWS公式デジタルトレーニング

実はSAP試験対策用のデジタルトレーニングがAWSから提供されています。英語ではありますが、とてもリッチでわかりやすく有用な学習資料です。しかも、なんと無料です!

2019/11/20 追記 日本語版のデジタルトレーニングが提供開始されました!!本記事で紹介しているトレーニングと内容は同じですが、動画に至るまで日本語化されています。

この「Exam Readiness: AWS Certified Solutions Architect – Professional」では、SAP試験範囲である以下の項目について、基本的な学習を行えます。

  • 組織の複雑さに対応する設計
  • 新しいソリューションの設計
  • 移行の計画
  • コスト管理
  • 既存のソリューションの継続的な改善

全編英語ですが、Chromeのgoogle翻訳拡張を使えば、容易に翻訳可能です。
日本語版が提供開始されましたので、英語が難しい方はそちらを見ましょう。

各章の冒頭にはアーキテクトを解説する動画があります。当然英語ですが、私のような英語ダメダメ人間は動画に文字が表示されたタイミングで停止して、スマホ版Google翻訳のカメラ機能を利用して内容を理解しました。もちろん、英語をヒアリングできれば1番良いのですけど…。
日本語版が提供開始されましたので、英語が難しい方はそちらを見ましょう。

デジタルトレーニングには例題と、その例題に対する解説動画も用意されています。特に例題解説動画は誤まった選択肢についても一つ一つ丁寧に説明してくれるため、必見です。Ask yourself:

解説動画を全て見ていくと4時間以上かかりますが、動画にのみ出現する構成図も存在するため、なるべく飛ばさずに視聴することをオススメします。本トレーニングを修了することで、SAP試験対策の基礎は整うはずです。

また、私は受講できていませんがSAP向けの無料デジタルトレーニングは他にも存在するようですので、そちらも合わせて受講するのも良いかもしれません。

AWS クラウドサービス活用資料集

先述のデジタルトレーニングで大方の雰囲気は掴めたはずですが、各サービスのベストプラクティス などの詳細部分までは説明されていません。トレーニング中に出てきたサービスについては、おなじみのAWS クラウドサービス活用資料集で追加学習することをオススメします。

ホワイトペーパー

SAP試験ガイドに記載のあるホワイトペーパーを少し読みました。ホワイトペーパーは文量が膨大かつ日本語化されてないものも多く、読み進めるのが辛いため、設計思想のおさらいという感覚で軽く読みました。「AWS Well-Architected Framework」についてはBlackBelt化されていましたので、そちらで学習しました。

その他

ここ1年以内にリリースされた新し目のサービスに関連する問題もありました。AWSに関する情報は広く貪欲に集めておくことをオススメします。

おわりに

私がデジタルトレーニングの存在に気付いたのは、2回目の試験の前日でした。もっと早く存在を知っていればもう少しマシなスコアが取れたかもしれない…と考え、この記事を書きました。改定後SAP取得を目指す、何処かの誰かの助けになれば幸いです。

それにしても、デジタルトレーニングにせよ試験の誤訳にせよ、今1番必要なのはAWS認定ではなく英語のスキルなのでは……

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