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2023.01.11

しゃべりにコンプレックスのあるわたしが、いかに講師を演じきったか、というお話

しゃべりにコンプレックスのあるわたしが、いかに講師を演じきったか、というお話

ごきげんよう!ハンズラボの小川です。

いきなり自慢から始まってしまって非常に恐縮なのですが、先日講師を担当したセミナーで
受講後のアンケートに「講師の説明が聞きやすくて良かった」という大変うれしいお言葉を
いただきました。うれしすぎて、今でもたまに見返してはひとりでほっぺたを緩めています。

みなさんは自分の「しゃべり」に自信はありますか?
わたしはまったくありません。声は可愛くないし、滑舌がよくないわりに早口で、すぐ噛むし、
イントネーションが変になるし、ずっとコンプレックスを抱いてきました。

そんなわたしが、どうやって「聞きやすい」と評価いただけるようなしゃべりをしたのか、
今回はそんなお話です。


さて、最初に一番大切な、今回お話ししたいことの根っこをお伝えします。

自分を役者だと思おう

役だと思えば普段の自分とは別人になれそうって思いませんか?
セミナーは「舞台」。わたしはその舞台に立つ、「講師」という役を与えられたひとりの役者です。
「講師になりきる」をイメージしたんですね。何かを演じるなんて小学校の学芸会以来でしたが、
わたしにはこの方法が合っていたようです。

ここからは、「講師役を演じる」にあたって役に立ちそうなことをご紹介します。


「理想の講師」を思い描く

あなたの「理想の講師」はどんな講師でしょうか?
なにせこれから「理想の講師」を演じるのですから、できるだけ具体的に想像してみましょう。
これまでに受講したセミナーの講師を参考にしても良いですし、まったくの想像でも構いません。
「どんな講師になろうかな」と自由にメイキングしてみましょう!


セリフはすべて台本に書く

プレゼンのとき全てアドリブで話せる人ってかっこいいな、と思っていました(今も思っています)。
が、わたしの場合はこれをやってしまうと「何を話すか」で頭がいっぱいになってしまい、話し方や
スピードが安定しなくなります。同内容で複数回開催するセミナーで話す内容が毎回変わってしまう
可能性がある点も、重大なリスクです。

ですので、セミナーで使用するスライド1枚1枚に、スピーカーノートをきっちり書きました。
それもできるだけ話し言葉に近い形で。まさに台本ですね。

こうすることで「何を」「どれだけ」「どのように」説明するか、という点に頭を使わなくて
よくなります。毎回同じセリフをしゃべるので、セミナーの進行スピードも一定になりますね。
良いことづくめです!

本物の役者さんだって、台本をもとにお芝居をします。
台本をきっちり用意しておくことは、なんら恥ずべきことではないのです。


リハーサルをする

できる限り、リハーサルはやらせてもらいましょう。
頭の中では「出来るだろう」と思っていたことがいざやってみると出来なかったり、意外なところに
落とし穴があったり、というのはよくあることです。本番で改善するためにも、リハーサルで課題を
見つけておきたいところですね。

課題が見つからなければ、それはそれで安心して本番に臨めます。
ぜひリハーサルはやらせてもらいましょう!


ちょっと大袈裟めくらいにしゃべる

いざ話す段となったら、「理想の講師」役に入りこみましょう。
ちなみにリモート開催の場合は、少し芝居掛かりすぎかな?くらいで意外と大丈夫です。

以下は、わたしが「講師役を演じる」にあたって、特に気をつけていたポイントたちです。

  • 笑顔をベースに、表情ゆたかに
    表情は声に出る、と聞いたことがあったので、できるだけ表情筋を動かして、表情ゆたか
    になるように心がけました。表情筋を動かすと口元もよく動くようになるので滑舌が改善
    される、という点も嬉しいポイントです!

  • 声は普段よりもちょっぴり低く、でもトーンは明るく
    キンキン声は聞いている方が少し疲れてしまうかな、と思ったので少し低めになるよう
    気をつけました。とはいえ、暗い声は聞いていたくないですよね。落ち着きがありつつ
    朗らか、を目指しました。笑顔だと暗い声が出づらいので、大事ですよ〜、笑顔!

  • ややゆっくりめに
    元々が早口なので、とても気を使った部分です。口先だけでしゃべるとボソボソと早口
    になりがちなので、口元を大きく動かすイメージを心がけました。聞き取りやすい速度
    ってどれくらい?に関しては、報道番組のアナウンサーさんを参考にしています。
    (セミナーの前後は、ニュースの内容よりもアナウンサーさんがどのようにニュースを
    読み上げるか、が気になって仕方がなかったです)

  • 強弱をつける
    しゃべりに抑揚が無いと、聞いている方は眠くなってしまいますね。声の強弱や速度を
    意識して、しゃべりが単調にならないよう気をつけました。特に大事な用語や説明など
    目立たせたい部分があれば、その部分はゆっくり・はっきり・もったいぶる、くらいの
    気持ちで強調するのがおすすめです。良いアクセントになります。

  • 普段の呼吸で
    わたしは緊張しいです。そして、緊張すると、どうしても気持ちが前のめりになります。
    気持ちが前のめりになると、焦りが出て、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなるとどう
    なるか。そう、息切れしてしまうんですね。それでまた焦ってしまって…。こうなると
    もう「演じる」どころではなくなってしまいます。

    意識して腹式呼吸する、までは必要ないと思います。
    まずは普段の呼吸ができているか、自分に確認してみましょう。
    ちょっと呼吸が変だな、と思ったら、深く息を吸って、いきおいよく吐いてみましょう!
    そして「よし、わたしはやれる!」とおまじないをしましょう。そうしたらもう大丈夫、
    あなたなら、できる!

休憩を挟む

お芝居にはよく「幕間」があります。
可能であれば、セミナーも休憩を挟むように構成しましょう。

講師はずっと喉を使います。適宜飲み物を飲みましょう。
ちなみに、お恥ずかしい話ですが、わたしはコップから飲むとこぼしたりむせたりするので、
ストローで飲むようにしていました。

また、講師をしているとなぜだかとてもおなかが空くので、コーンスープを飲んだりもしました。
休憩の間につまめる軽食を用意しておくのも良いと思います。


参考になるところはありましたでしょうか。
わたしもまだまだ発展途中です。これからも精進します!

今回のお話はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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