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【Pick Up! Vol.2】米国メディアも注目。クリスメラの、「はずれにくいピアスキャッチ」の魅力に迫る(前編)


国内外の気になるECサイトや、小売関連の情報をお届けするPick Up! 第二弾は、ピアスキャッチ販売の株式会社クリスメラをご紹介します。

古代文明から存在すると言われているピアス。ところが21世紀になった現代でも、86%のユーザーがピアスをなくした経験があるそうです。自身もピアスをなくした経験から、「はずれにくいピアスキャッチ」を24歳の時に考えついたのが、ピアスキャッチ販売会社の株式会社クリスメラ代表・菊永英里さん。考案から9年経った現在は、日本全国の宝石店やECサイトを始め、米国、台湾の店舗への卸売もしています。またAmazon.comにも出店しているので、配送対応国は70カ国以上。米国の有力メディアから、「ジュエリー史上最も天才的な発明かもしれない」と評されるなど、海外でも支持されています。累計20万ペア以上のピアスキャッチを販売してきた菊永社長へのインタビューを通して、商品の魅力を紐解いていきます。

■大半のピアスに対応したはずれにくいピアスキャッチが、「なくした…」のがっかりを解消

クリスメラが販売している商品は、3つあります。ロック式ピアスキャッチの『ピアスロック』『クリスメラキャッチ』、新製品の『バックピアス』。製品の最大の特徴は、つまみを引っ張らないと外れないことです。

スクリーンショット 2015-03-22 18.31.36クリスメラキャッチ 

スクリーンショット 2015-03-22 18.36.55ピアスロック

chrysmela141108_014 (1)バックピアス

クリスメラのウェブサイトによると、

「元々ピアスは製品によって針の太さが違うため、合うキャッチでないと簡単に外れたり、板ばね式のキャッチやシリコン素材は使っているうちに固定力が落ちてしまう」

なるほど、それでスポーツやライブなどで激しく動いた時や旅行中など、知らず知らずの間にピアスがなくなることがあるんですね。私も大事なピアスをなくしたことは数知れず…。しかも不思議と、お気に入りのピアスに限ってなくすんですよね(涙)。

クリスメラが販売するピアスキャッチは、そんな多くのピアスユーザーの「なくした…」という、がっかりした気持ちを解決するために開発されました。このピアスキャッチの優れている点は、ピアスの大きさや針の太さを選ばない汎用性や、アレルギーを起こしにくい安全な素材を使用していること。世の中に出回っている大抵のピアスに対応するため、一組あるだけでも重宝します。

実際私も使用していますが、着脱は簡単にできるのに外れにくいので、ワークアウト中も旅行時も大活躍! 毎日ピアスをしている身には欠かせないアイテムになりました。現在の累計販売個数は20万ペア以上にもなるんだとか。各年の推移は、次のとおり。

スクリーンショット 2015-03-22 18.54.11

■ピアスキャッチを1個2,000〜5,000円台で販売

通常ピアスキャッチは、購入したピアスと一緒についてくる、いわば「無料の付属品」です。しかしクリスメラのピアスキャッチは、それ自体が商品なので、一個あたり2,000〜5,000円台で販売されています。若い方やピアスの使用頻度が少ない人にとっては手が出にくい価格かもしれませんが、大切なピアスを落とさない安心料と思えば、高すぎるということはないでしょう。

発売から9年の構想期間を経て発売された『バックピアス』は、「後ろにも装飾を」がコンセプトになった商品。今でこそバックピアスは珍しいものではなくなりましたが、菊永さんいわく、

「特に9年前は、ピアスのほとんどは前側だけに飾りがある状態。今も、後ろに装飾があるものは増えていますが、ただでさえ無くしやすいピアスキャッチに飾りが付けられているなど、あくまでセットでデザインされたものとして販売されています。『デザイン』としてではなく、『新たなジュエリーのジャンル』として、どんなピアスにも組み合わせができるバックピアスをつくる!!」

そんな思いから、「後ろにも装飾を」をコンセプトにしたバックピアスを考えるようになったと言います。

スクリーンショット 2015-03-22 18.27.18株式会社クリスメラ代表・菊永英里さん

「前側のピアスを3種類、バックピアスを3種類持っていたら、全部で9通りのバリエーションができるわけです。これまでアクセサリーは、『足し算』で1個ずつ買い足していくのが主流でしたが、それが『掛け算』になる。それは、どのピアスにも組み合わせ可能な、クリスメラのピアスキャッチを使うから実現可能です。これってすごく新しいですよね!」

バックピアスによる無限の可能性を感じつつも、製品化にはさまざまなハードルがあり、実際発売に至るまでには長い長い道のりがありました。ようやく製品化が実現した現在は、バックピアス用のパーツをジュエリーデザイナー、メーカーに提供し、新しいバックピアスを開発してもらっています。もちろん、使用時にはクリスメラのピアスキャッチでしっかり固定。9年越しの開発秘話や、製品の内容は菊永さんのブログに詳しく書かれているので、ぜひこちらをご参照ください。
菊永英里さんのブログ

■24歳の時にはずれないピアスキャッチのアイディアを思いつく

同社の製品は、菊永さん自身の「ピアスをなくした」経験が元になり誕生しています。24歳の時、頂きもののピアスを無くした菊永さんは、「ピアスを無くしたのは私のせいじゃなく(はずれやすい)ピアスキャッチが悪いんだ」と考え、自らはずれにくいピアスキャッチのアイディアを図面に落としました。さらに周囲への聞き込み調査もし、どれだけニーズがあるか探ったそうです。

菊永さんが起業家になろうと考えたのは、高校生の頃でした。幼少期から海外で暮らし、転勤による引っ越しが多かったという菊永さん。

「ずっと親に決められた人生の中で生きてきたので、自分で何かを選んだことがなかったんです」。

高校入学前に帰国し、電車の乗り方さえ分からないことに愕然。

「私には普通の人ができることができないんだ。このままでは、他の人みたいに就職して子どもを産んで産休を取って…という生活は難しいかもしれない」。

16歳の頃から自分の将来に不安を感じていた菊永さんは、それならば自分で働き方を決められるようになればいいんだ! と起業家を目指すようになりました。

そしてすぐに行動に移します。なんと16歳から起業を見据え、銀行員である父親に事業計画書を提出するようになったのです。
事業計画書の提出は、9年にもわたりました。年に4〜5個、実に40〜50のアイディアを出してきたと言います。しかし頼みの父親からは、「あまりにひどい出来で、頭痛がする・・」とまで言われコテンパンにやられるばかり。何年も出してはダメだと言われ続けていると、「父は私に起業してほしくないから、本当はちゃんと事業計画書を見ていないのでは…」。大学生の時ふとそんな気持ちが頭をよぎり友人と起業しようと試みました。しかし…

「会社が何をするところなのかちゃんと見たことも無かったので、何から始めたら良いのか分からず、結局ビジネスは立ち上がりませんでした。その状況を見て、ちゃんと経験しなきゃ起業は無理だなと、就職活動を始めたんです」。

新卒で入ったのは、ITベンチャー。同社は、菊永さんの同期入社のうち、10%が今では独立・起業しているという起業家マインドに溢れた会社。社長を含め起業に好意的で、実際菊永さんがピアスキャッチを開発する際、サンプルづくりに協力してくれる企業を紹介してもらったそうです。

スクリーンショット 2015-03-22 18.41.47クリスメラが開発したロック式ピアスキャッチ

企業勤めをする傍ら、数多くの工場にあたりサンプル制作を依頼。なかなか承諾してくれるところは見つかりませんでしたが、先述した通り、勤務先の社長の紹介で無事一組のサンプルが完成。満を持して父親に提出したピアスキャッチのアイディアでようやく、「海外含めて特許を取ればなんとかなるのでは」と合格をもらうことができました。

そして本格的に開発に乗り出すため、特許を出願し、同社を退職。さあいよいよここから! というところで大きな壁にぶつかりました。

後編に続く