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ハンズラボエンジニアブログ

カテゴリー: デザイン

デザインを理解したいエンジニアに、デザイナが説明するといいこと


こんにちは。デザイナの田名網です。
先日、エンジニア向けに社内勉強会をしました。

テーマは、デザインの基礎と、UX/UIについてです。
前回、新卒さん向けに行なった内容(新卒さん向けデザイン基礎研修をやりました。1回目 “デザインってなに?”)が好評いただいたので、基本はそのまま、今度はエンジニアさん向けに開催しました。

このスライドは前回も見ていただいたと思います。

 

デザイナ vs エンジニア?

巷では、デザイナ vs エンジニアに関する話で溢れていますね。
その様子は、対立というよりかは、近頃は「いかに仲良くやっていくかノウハウ」とか、「ハイブリッド型のエンジニア/デザイナであろう」といったような
平和な方向にシフトしているような感じがして、個人としては嬉しいです。仲が良い方がいいですね。
それほど言及されるのは、デザイナとエンジニア同士が日頃より論点や着眼点が違ったり、理解し合うのが難しい部分があるのでしょう。

「デザイン」と聞くと、余裕があったらやるデコレーションや、センスがものを言うアートだと勘違いされてしまいがちで、機能や重要度の部分が理解されづらいです。
そのため、実際の開発プロセスの中でも軽視されたり、省略されてしまうことも多いので、デザイナの立場から危惧していたところもありました。

エンジニアだらけの環境の中で考えたこと

ハンズラボは、管理部門を除く開発部門のうち、95%がエンジニアの会社です。

世界的に(!)理解し合えないと言われているデザイナとエンジニアですが、
ラボではデザイン思考やUXの大切さがじわじわと興味を持たれ、市民権を得てきています。

わたしはUXのデザイナなのですが、コードも書きますし、フロントエンドも実装するので、デザインだけやっているわけではなく、比較的エンジニア視点を持っていると思ってます。
そのせいもあって、デザインは、設計に近いロジカルなものだと考えることに馴染みがあります。

そもそも、デザインは、語彙の意味ですと本来はアートよりかは設計的な意味合いが大きいですし、
実際画面のユーザビリティについては特に、論理的な理由や裏付けが必要です。
デザイナが絵を描くだけの時代は、終わったと言われてますね。

 

実はエンジニアって、デザインを理解するのに向いているのでは?

デザインもロジカルな面があると知れば知るほど、なんだ、そんなことなら、エンジニアの思考と親和性あるのでは?と思ったのです。
今回は具体的に、エンジニアに、「デザインについてわかってほしいなー」というときに、どういう風に伝えたらいいか考えてみました。
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新卒さん向けデザイン基礎研修をやりました。1回目 “デザインってなに?”


こんにちは。田名網(たなあみ)です。

以前の投稿「新人研修(技術以外のところ)を考えて、やってみた話」
を踏まえ、デザイン研修をした話です。

ハンズラボはエンジニアメインの会社ですが、
実はグラフィックデザイナ1人とUXデザイナ1人(私)もひっそりと生息しております。

わたしについて

ひっそりと生息しているわたしが、普段何をやっているのか、まず紹介させてください。

ラボでは主にUXの設計・監修と、UIのデザイン、フロントの実装などをやっております。

簡単に言うと、ユーザが触る画面やその動きが、美しく使いやすいものであるようにするため、
絵を描いたり、コードを書いたり、(文句を言ったり)、使い心地を聞いて回ったりするお仕事です。最近の大きいプロジェクトですと、東急ハンズの内製POSである「HandsPOS」のUXデザインを担当しました。
店員さん側もお客さん側も大画面のiPadを使用し、
自動釣銭機、レシートプリンタとも接続され、複雑な取引や割引、ポイント使用/付与などもできながら、東急ハンズの膨大な商品数100万SKUをさばける子です。
操作面で店員さんの負担を軽減しようと、あらゆる箇所を熟考しました。
HandsPOS

全国順次入替に行っております。お目にかかることもあるかもしれません。

では自己紹介はこのへんで。

デザイン、飾りじゃないよ

「デザイン」というと、
外装を飾るスタイリングの話だ、とか、重要ではないプラスアルファの世界だ、と捉えられてしまいがちです。
しかし、デザインとは本来「設計」であり、計画的にプロダクトやサービスをつくることそのものなのです。
ということを、これからエンジニアとしてごりごりやっていく新人みなさんをデザインネイティブキッズにすべく、まず伝えたかったのでした。
この研修については、3回分の日程をとりました

– 1日目:「デザインてなに?」(UXデザイナ田名網担当)
– 2日目:「いろとかたち」(グラフィックデザイナ北田担当)
– 3回目:「UX / UI について」(UXデザイナ田名網担当)

今回は1回目の「デザインてなに?」のお話です。

本題、研修内容

– 3回分のうちの1回目
– 座学2時間(講義:質問 = 8:2)
– 達成できること:デザインは何のためにあってどういうことなのか、自分なりに説明できる

早速ですが、用意したスライドはこちらです。

講義のあらすじ

スライドは以下のような内容で話を進めました。

デザインを取り巻く言葉の整理

デザインは
– 目的(課題解決)のための計画と工夫のこと
– 美感を起こさせる見た目と機能が必要

デザインはデコレーションじゃない
– でもデコレーションは表現方法の一つ

デザイン領域について

デザイン思考になろう
– どうしてこうなっているのか 、どうしたかったのか、どうさせたかったのか
– 形状・色・配置の意図を探る

感覚の体験
– グラフィックやピクトグラムの例
– 有名プロダクトの例

デザインはいろいろな領域を横断して考える→なんのため
– 東急プラザ銀座の例

このデザインをしたら、どんな世の中になるのか考えよう

まとめ
– すべてのデザインに理由を持とう
– 本質的な目線になろう
– 人間、社会について知ろう
– 何が美しいと感じているのか五感で捉えよう
– 本はいっぱい読もう

詳しい内容は、スライドを見ていただくとして、この記事内では割愛します。

図や写真が多いと伝わりやすいので、例やサンプルを数多く見てもらうよう心がけました。
デザインは感覚的・情緒的な部分も大切な要素ですし、言葉で説明できない部分を感じてもらうことができたと思います。

デザインの重要性

デザインするということのなかで、情報設計のパートが大事な要素でもあるので、表面上の体裁を整えること以前に、「なにを」「だれに」「どのように」作用させるのか、本質的な視点と考え方を持つことが重要です。

デザインの「目的」を明確にするために、理論的な視点を得、
デザインを「手段」として利用するために、実践的なノウハウを仕入れる。
まずはそのデザインすることの立ち位置や、必要性について、この回でしっかり解説できました。

みんなの反応は?

実際に新卒エンジニア4人のみなさんの中でも、もともとデザインに興味があったり、重要性を理解してくれていた方もいたようで、
早速仮想プロジェクト( 新卒新入社員だけで仮想プロジェクトやってます )のなかでもユーザビリティについて考えてくれたりしておりました。
感心感心です!

わたしの反省や感想

私の話をさせてもらえば、もともとは自身が手をかけるよりかは、考え方を考えて、その考え方を伝えていきたい、という思いがありました。
実際に私が普段から取り組み、考えていることを、ひとに伝わるように言葉にし、資料にまとめるということが、自分自身の考えをブラッシュアップさせるためにもとてもいい勉強になりました。
自分が理解できていない部分も明確になって、いい機会です。
発表するって大事だなと!

よいサービスやプロダクトをつくっていく手段として、デザインが受け入れられ、利用していってもらえれば嬉しいです。