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米国EC・小売HOT NEWS【7】〜Amazon Dash Button体験レポート〜


こんにちは、ニューヨーク在住ライターの公文紫都です。

ニューヨークはここ数日いきなり寒くなり、すっかり冬モードに入りました。
つい一週間前までTシャツで歩いていたニューヨーカーたちも、さすがにこの寒さは堪えるのか、ロングコートにブーツ、ニット帽のお決まりニューヨーカースタイルに早変わり。うちの主人もこの気候にやられたのか、風邪を引いてしまいました。

さて今日は寒くなるとますます頼りになる、amazonの便利な新サービス『Amazon Dash Button』についてご紹介していきます。

Photo Aug 17, 1 20 20 PM

この商品は日本でも話題になったので、ご存知の方も多いかもしれないですね。

『Amazon Dash Button』を簡単に説明すると、Wi-Fi対応の小型端末(上のボタン)を1回プッシュするだけで、商品を注文できる『お買い物専用ボタン』です。

ボタンにはそれぞれ商品が紐付けられており、よく購入する商品や、月に1回必ず買うものなんかをキッチンや洗面所などに貼り付けておき、自宅から商品が無くなりかけたタイミングでボタンを押すと、自動でAmazonに注文が入るという仕組みになっています。
なお以下のようなオプションも付いているので、本数などは好みに応じて選べます。

Photo Oct 09, 3 03 50 PM

今回は体験レポート自体はさくっとお伝えし、この『Amazon Dash Button』を通じてAmazonがどんな未来を想像しているのかを考えていきたいと思います。

現在のところ『Amazon Dash Button』は、AmazonのPrimeメンバー(年会費99ドル)を対象に販売されています。ボタン1個あたりの価格は、4.99ドル

『Household Supplies(家庭用品)』『Grocery(食料品)』『Beverages(飲料)』など6つのカテゴリで29種類のボタンがあり、2015年10月1日付けのBUSINESS INSIDERの記事によると、すでに30万〜50万個の『Amazon Dash Button』が発送されているそうです。

『Amazon Dash Button』経由で初めて注文した場合に限り、4.99ドルの割引が適用されます。(私が利用した時には、なぜか1回目では割引されず、2回目で4.99ドルの割引がされました)

製品の動画紹介はこちらからご覧いただけます。

こちらが外箱。私はキッチンペーパーを良く使うので、そのボタンにしてみました。

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Photo Aug 17, 1 19 33 PM

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そして中身。

手のひらサイズの小さなボタンです。

Photo Aug 17, 1 20 05 PM

裏側。

Photo Aug 17, 1 20 38 PM

手順はとてもシンプルで、

1.AmazonアプリをApple App Storeか、Google Play Storeからダウンロード
2.Amazon Primeアカウントでサインインし、ボタンをWi-Fiに接続

3.アプリ内で、ボタンとどの商品(Bountyの中でも1本単品なのか数本セットなのかなども合わせて)を紐付けたいか選択

これで準備はOK。
他に特徴としては、以下のようなことが挙げられます。

・一度、上記3. の選択をしておけば、ボタンを押すだけで自動的に対象商品がオーダーされます
・ボタンを押すと、Amazonから「注文確認メール」が届くので、キャンセルしたい場合にはその場ですぐに取り消せます
・一度注文すると商品が発送されるまで、次の注文は受け付けない仕様になっているので、重複する恐れがありません

お母さんが注文していたのに、気付かずお父さんがボタンを押した…といったような場合でも、注文が被らないので一安心ということですね。家庭というのは、些細なことでもケンカに発展しやすい場ですから…(笑)、これは有り難い機能!

ということで早速私も注文してみました!

ボタンを押すと
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白いランプが付くのでそれを確認し、しばし待機。

Photo Sep 23, 3 12 38 PM

無事注文が終わると、ランプが緑色に変わります。私はまだなったことありませんが、うまく注文が通らないとランプが赤色になるそうです。

Photo Sep 23, 3 12 41 PM

これで終了! あとは注文確認メールが届くので、キャンセルの必要がなければ、何もしないでおくと数日後に商品が到着します。うちは2day shippingで設定しているので、2日後に来ました!

Photo Aug 23, 7 18 44 AM

さてAmazonがなぜこの商品を開発、販売したか分析した記事があったので、その記事の内容をベースにEコマースの未来を考えていきたいと思います。

2015年9月8日付けのBUSINESS INSIDERの記事によると、「表面的には、消費者の利便性を叶える」ために作られた商品ですが、一方で、この商品を通じて蓄積される膨大なデータにこそ魅力がある、とも考えられます。

記事の中に一つ例がありました。

「夕方4時に自宅に電球が届く。私(消費者)は、”どうしてここに電球が?”と言う。そして30分後、電球が切れる。Amazonは電球が切れることを知っていたのです」。

この例こそ、Amazonが描く未来と言っても良いでしょう。

消費者が『Amazon Dash Button』を通じて買い物をすればするほど、Amazon側にはその消費者が、「いつ」「何を」欲したかというデータが溜まり、「この消費者は、このタイミングでこの商品が必要になるはず」と、消費者が気づくより先にAmazonから商品を提供できます。

これは、とんでもなくすごいことだと思います。消費者主体だったEコマースの流れが完全に逆になり、販売主が主体になるわけですから。販売主が消費者をリードできれば、これほど強いことはありません。

米国のPrime Nowメンバーは年間99ドルをコミットして、Amazonを利用しているわけですが、ここまで自分にとって都合の良いサービスになれば、ますますAmazonは生活に欠かせないサービスとなり、有料会員をやめにくくなります。少なくともうちは、絶対やめないと思います。

もちろんここまで行くにはもう少し時間がかかるでしょうし、先回りされるのは気持ち悪い…と嫌う消費者も出てくるはずなので、そこをどうクリアしていくか課題は残りますが、そう遠くない未来で「先回りEコマース」が実現されるのではないかと信じています。

Amazonがこの小さな端末で切り開く、”ビッグデータ新時代”に期待しましょう。

おまけ♪ 空き箱を使って遊んでみました!

Photo Aug 17, 1 21 18 PM