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SXSW2015に参加してきました!

こんにちは、ニューヨーク在住ライターの公文紫都です。
1カ月ほど前ですが、テキサス州オースティンで開催された『SXSW』に初参加してきました。
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『SXSW』は、Interactive(デジタル・IT関連)、Music(音楽)、Film(映画)の3本柱で構成されたイベントで、期間中は街を上げてのお祭り騒ぎとなります。近年は、日本からも参加している人は多いですよね。
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SXSWに関しての記事は、現代ビジネスに寄稿していますので、ご興味ある方はぜひこちらをご一読ください。
なぜ「SXSW」は日本人に受けるのか? 街全体がお祭り騒ぎになったオースティンの様子をレポート
日本のハードウェアスタートアップは「世界を見据えたステージ」に向けた戦い方が必要—「SXSW」参加の意義を考える

コマース関連のスタートアップも、多数参加していました。中でも気になったのは、今後「ビットコイン」をはじめとする仮想通貨がどうEC商圏に関わってくるのかという点です。正直SXSWに行くまでは、ビットコインは聞いたことあるけれど、あまり自分には関係ないことかなと思っていました。ところがいざビットコインを扱う企業に話を聞いてみると、もしかしてこれは今後ECの世界においても、見逃せない存在になるのでは? と気持ちが180度変わりました。
日本では、ビットコインの取引所『マウントゴックス』の破綻騒動(膨大なビットコインや顧客からの預り金が消失した事件)が記憶に新しいことから、ビットコインに対する心象はあまり良くないかもしれません。そのため積極的に、ビットコインや他の仮想通貨をビジネスで活用するという動きはあまりないように感じますが、私は今回、一つの決済手段としての可能性を感じずにはいられませんでした。
もしかしたら日本での普及は進まないかもしれませんが、米国でのビットコインに対する注目度が引き続きものすごく高いというのは、2015年のSXSWに行った方なら多くの人が持つ感想ではないかと思います。ビットコインの実態と、これからどうECビジネスに関わってくる可能性があるのか。情報として知っておいて損はないかもしれません。
先週、MITメディアラボの伊藤穰一所長が、「MITメディアラボでは Bitcoin 他、暗号通貨全般を中心に扱う『イニシアチブ』を設立することを決定した」というブログ記事を掲載していました。タイムリーですね!
私が書いた下記の記事の中で紹介しているZifr社はまさに、仮想通貨がECビジネスを大きく変えるという発想のスタートアップ。構想がやや現実離れしていて(そんな巨額な資金、どこから手に入れるの? という意味で…)、正直、ほんまかいなと突っ込みたくなるところはありますが…未来のECを考える上では、一つヒントになると思います。よければ参考にしてみてください。
[SxSW 2015 Interactiveレポート(3)]スタートアップ数十社が集結した『Startup Debut at SXSW』に潜入!〜2〜
展示物の中では、話題のVRヘッドセット『Oculus Rift(オキュラス・リフト)』を活用したサービスがありました。
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多くの人が集まっていたこともあり、私は時間切れで実際に体験することはできなかったのですが、担当者によるデモンストレーションでは、自分の部屋を再現し、自宅にこんな家具を置いたら、配置を変えたら…などをビジュアルで見せることで、具体的な購入イメージを持つことができるということらしいです。彼らは『VisualCommerce』と呼んでいました。
デモンストレーション動画は、iPadで操作していますが、『Oculus Rift(オキュラス・リフト)』からも同じ映像を確認できるようです。

SXSWは”未来”が詰まったイベントなので、毎年多くの日本人が参加を希望するのもよく分かりました。私も来年、機会があれば改めて参加したいと思います!

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